堀河院艶書合中巻『詞花懸露集巻第一』

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21.4×15.6㎝

全18丁

【内容】
 簡単に言えば「艶書→恋文(含 贈・返歌)」、「恋の遣り取り」指南。表現は悪いかも知れないが「恋愛の手練手管」を大きく三つ[枠外の「一」の数]、細かく十一[改行された冒頭に○印が付けられ、その傍らに「第□」と振られているものの数]にわけて事細かに説明されている模様。例には多く『源氏物語』が引き合いに出されている。

冒頭
詞花懸露集第一
それ艶書のかきやうはたゞやうもなくしみもみとおもしろくさめきたるがよきなり。哥も文字一にてもて・・・云々・・・。

一 はしめつかたは歌ばかりにて 2丁裏
一 げんじのはゝきゞのまき 5丁表
一 むかしはその人のつぼねのかうらんみす 5丁裏
○第一 はじめたるかたへ 8丁表
○第二  叉        9丁表
○第三  たび文などやりてのち 10丁表
○第四  あひそめて後まどをなるかたへは 11丁裏
○第五  あひそめてのちのあしたには 12丁裏
○第六  叉        14丁表
○第七  さゝめかるあら田のおものたみの袖も 14丁裏
○第八  あしがきのまぢかき御しるしも 15丁表
○第九  さても宮木引いづみの杣のしげきことは 16丁表
○第十  まどをなるのきばの草の名さへうらめしう 16丁裏
○第十一 みこもかるしなのゝまゆみ 17丁表


 此本は『堀河院艶書合』と一般には呼ばれるが、出品本のように内題が『詞花懸露集』とある場合が多い。

【因みに】『詞花懸露集巻第二』(早稲田大学図書館蔵)出品本の「巻第二」に当たる、には
寛文元(1661)辛丑歳林鐘上院
洛陽書林 田中文内梓行
 とあり。

※全体的に、経年によるくすみ、汚れあり。
※経年による紙の劣化、変色、斑点状の染み、虫喰いあり。
※糸切れが酷く、剥落を防ぐため同系色の糸でかがり直した。オリジナルを尊ばれる方はスルーして下さい。
※梱包材の再利用に努めています。ご理解下さい。

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